ドイツへのサッカー留学で気をつけたい『3つ』の注意点とは?

日本サッカーの根源であるとも言われているドイツサッカー。
近年多くの日本人選手がブンデスリーガでプレーしていることもあり、ヨーロッパの中でも渡航先としてドイツを選択する選手は多いようです。

とは言え、一般的な留学(語学留学など)ではマイナーともいわれるドイツですから、現地での実際の生活や現地のサッカー事情はあまり知られていないのではないでしょうか。

本記事では、ドイツへのサッカー留学を検討する際に知っておきたいポイントをいくつかお伝えしていきます。

ドイツサッカー留学とは

世界的にみてもサッカー強豪国に入るドイツ。
現地のサッカーリーグは、1部~11部にまで分かれています。

トップリーグにあたるブンデスリーガでは、観客動員数が世界No.1であることでも有名です。
さらに、1部~11部まで全てのリーグ戦の予定や結果が、サッカーサイトに更新され、ベストイレブンを選出するなど、国民のサッカーへの興味の強さやサッカーが文化として根付いている様子が伺えますね。

ドイツでは、4~8部の下位リーグであっても、チームや評価によっては給料をもらいながらプレーできる可能性があります。

とはいえ、実際にはサッカーだけで生計を立てることは難しいのが現実。
サッカーで収入を得ながらも日本食レストラン等で働いて生活を賄っているといった選手が多いようです。

またドイツの人々は物事に対し真摯で真面目な人が多く、徹底的に議論を重ねて解決策を見つけていく考え方を持っています。
こうした性格もドイツの地で多くの日本人選手が活躍している要因の一つと言えるでしょう。

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ドイツサッカー留学の注意点3選

では、ドイツへのサッカー留学をする際に知っておくべき注意点とは何でしょうか?
以下3つご紹介します。

1)言葉の壁が大きい(ドイツ語は難しい)

多くの留学経験者が口を揃えて言っていることが、ドイツ語の難しさです。
中には「ドイツ語は英語を20倍程複雑にした言語」という人もいるほど。
その難しさゆえに、 英語圏の国に住むよりも生活面での苦労が大きいようです。

また、ドイツ人はとにかく話し合って議論をする国民性を持ちます。

言葉の難しさから、所属先のクラブ内で監督やチームメイトといつになってもコミュニケーションが取れないことは致命的ともいえます。
関係を築くためにはこの言葉の壁を乗り越える必要があり、現地でプレーするためには必ず突き当たる壁のようですね。

2)スカウト詐欺が存在する

”スカウト詐欺”とは、日本人留学生に対し、「ドイツ1部リーグのチームが、才能のある日本人を探している」と声をかけ、実際に選手が送金した途端、音沙汰がなくなるといったものです。

この他にも、ドイツまで来させておいて、誰も知らないような田舎のサッカーチームに放り込まれるといったケースも発生しているようです。
こうした詐欺の被害者はアフリカや南米からのサッカー留学生が一番多いようですが、日本人留学生の被害者も出ています。

万が一上記のような誘いがあった場合は、話を持ちかけてきたスカウトの身元をクラブ側に確認するなどして明確に洗い出すといった対策が必須です。

また、こうした類の”おいしい話”に惑わされないためにも、渡航の際には信頼できるエージェントをサポートにつけるべきでしょう。

3)突然契約を”なかったこと”にするクラブが存在する

クラブと契約を交わし準備万全の状態でドイツに向かったら、クラブから「契約をなかったことにしてくれ」と言われたケースがあるようです。
渡航まで様々な準備を重ねて現地に渡っているわけですから、こうして出鼻を挫かれることは絶対に避けたいですよね。

現地クラブとのコネクションをしっかり持っているエージェントや、渡航後のサポートも手厚くしてもらえるエージェントと繋がっておく事が一つの対策として重要となります。

ドイツサッカー留学にかかる費用相場

ドイツへのサッカー留学にかかる費用相場はこちらです。

項目費用
語学学校費約4~5万円/月
家賃約5~15万円/月
生活費(食費・日用品)約3~5万円/月
ビザ申請費約0~1.2万円
保険約1~1.5万円/月
航空券約8~20万円(片道)

上記の金額に、現地での交通費などが別途かかります。

各項目ごとに詳細を見ていきましょう。

語学学校費

ドイツで語学学校に通う場合、月に平均4.5~5万円程度となります。

語学学校には私営と公営があり、公営の学校の方が安くは収まりますが、その分クラスの人数は多いようです。

大学に通う場合は、州立大学・私立大学では月におおよそ5~10万円、国公立大学では授業料は無料です。(半年に一度諸費用が4万円程度かかります。)

家賃

ドイツの学生の家賃は、郊外で月5万円~、首都近郊で月8万円~といった相場となります。

ホームステイの場合、一日2食付きで月9万円~11万円ほどが一般的なようです。
寮に入る場合は月5~6万円が平均的な金額。

また、ドイツではルームシェアが一般的であり、WG(Wohngemeinschaftの略称)と呼ばれています。
2~4人住まいで水回りは共同、各自の部屋を持つといったスタイルが多いようです。

それぞれにメリット・デメリットがあり、費用も異なるので注意が必要です。
渡航先クラブに選手寮がある場合もありますので、渡航前に確認しましょう。

生活費

ドイツの学生の食費相場は月2~3万円が平均的なようです。

外食をすると日本よりも高くつくため、外食が多ければ多いほど、食事にかかる費用がかさみます。

一方でスーパーで購入する食材は日本より安価に済む場合もあるようなので、自炊をすることで食費は抑えられるでしょう。

日用品の購入には月に3000円ほどかかります。

またスーパーによっても価格帯が異なるようなので、費用を抑えるには安いスーパーを利用することも重要ですね。

ビザ申請費

90日以内の滞在であればビザの取得は必要ありませんが、90日以上の滞在を検討する場合はビザの申請費用がかかります。
ドイツの場合、学生ビザの申請に約11,126円(75ユーロ)かかり、ワーホリビザの申請は0円となります。
ワーホリビザに関しては、ビザ発行数の制限もないので、イギリスやスペインなど発行数が限られる国と比べると取得しやすいといえます。

ドイツ・イギリス・スペインのビザ申請費用と比較したものがこちらです。

学生ビザワーホリビザ
ドイツ約1.2万円0円
イギリス約5万円約3万円
スペイン0円0円

イギリスと比較すると比較的安価にビザを発行できることがわかります。
しかし、ビザの発行には留学期間中の生活費や学費を払う資金を有しているという証明が必要です。

学生ビザの場合は1年間で約170万円、1ヶ月あたり約14万円の資金証明が求められます。

ワーホリビザの場合も、ビザの申請自体は無料ですが、1年間の滞在で約26万円の資金証明が必須です。

申請料がさほどかからないからといって資金がなくても大丈夫というわけではないので注意しましょう。

なお、ヨーロッパのシェンゲン協定国では2024年より、事前渡航認証システム“ETIAS(エティアス)”の導入が予定されています。
これは安全保障や不法移民の抑止などを目的としたもので、これまでノービザで渡航できた90日以内の滞在時にETIASという渡航認証の取得が必要となります。

シェンゲン協定国とは、ヨーロッパの国家間において国境検査なしで国境を越えることを許可する協定を指し、スペインやドイツ、フランス、イタリアなどが対象となります。
90日以内の滞在時も手続きが必要となるので注意が必要です。

保険

ドイツの海外留学保険の相場は約1~1.5万円/月のようです。

上記はあくまでも相場であり、契約する保険や補償内容により変わってくるため注意が必要です。

現地での医療費は日本よりもかかるため、保険には加入することが推奨されます。

航空券

航空券代は渡航時期によっても変動します。
ドイツに安く渡航できるのは冬季、特に1~2月と言われています。この時期で大体8~9万円くらいとなるようです。

反対に、航空券が高くつくのは7~9月の夏季。
この時期は便によっては18万円ほどする場合もあります。
特に9月下旬はオクトーバーフェストが行われることもあり、高い値がつくそうです。

とはいえ、現地のサッカーリーグのシーズンによっても最適な渡航時期は変わってきます。
航空券の金額だけで渡航時期を決めることは避けましょう。

ドイツサッカー留学を検討する上での注意点

上記を踏まえて、ドイツへサッカー留学を検討する上で気をつけるべき点はこちらです。

1)まずは試合に出られる環境を選ぶ

前述したように、ドイツのサッカーリーグは1部から11部までカテゴリー分けされています。
将来的にプロクラブでプレーすることを目指していればいるほど、なるべく上位のリーグに挑戦したくなるのは当然です。

しかし、スタートで背伸びをするのは非常に危険。
その理由は、記事前半でも述べたように、渡航して間もない頃に突き当たるであろう言葉の壁です。

日本でどんなに良いプレーをしていてもコミュニケーションが思うように取れない状況では、その実力を活かしきれないのも容易に想像がつきますね。

そんな中でちょっと背伸びをしてハイレベルなクラブに飛び込んだ結果、試合に出られず実践の経験も積めなければ、思うように結果も残せないといった状況に陥ってしまうのがよくあるケースといえるでしょう。

こうなってしまった場合、渡航から2年目のシーズンでは初年より下位のリーグにレベルを落とすことになりかねません。
レベルを落とすというのは、精神的にもモチベーションを保ちにくく、苦い思いをする選手も少なくないようです。

これらを踏まえると、渡航して初年は、まず試合に出られる環境を選ぶことを推奨します。

現地の言葉や文化へ順応して、ドイツのサッカーを知っていくという事が結果的にプロになるための着実な一歩となるはずです。
自分の実力がドイツではどれくらいにあたるのか?どのレベルからチャレンジするのが良いのか?といった疑問点についても、現地事情に詳しいサッカー留学エージェントに相談した上で、渡航先クラブを選定していけると良いでしょう。

2)エージェント選びが非常に大切

ドイツは、ヨーロッパの中でも比較的治安が良いと言われ、日常生活を送る上で危険や恐怖を感じることはほとんどないと言えます。

しかし、ドイツサッカー留学において、ここまでお伝えしたようなスカウト詐欺などが起こっていることも事実。
余計な心配をせず現地でサッカーに集中するためにも、現地とのコネクションを持ち、且つ信頼のおけるエージェントを見つけておくことを推奨します。

現地に精通したサッカー留学エージェントは、自分に合ったレベルのクラブや環境の提案もしてくれるので、非常に心強い存在と言えるでしょう。

また、民間の留学エージェントで”専門留学”と題しサッカー留学をできるパターンがありますが、これは必ずしもプロを目指せるような高いプログラムとは限らないので、プロになるというキャリアを目指している選手は特に注意が必要です。

ドイツサッカー留学のエージェント一覧

インプルーブ株式会社

現地在住のスタッフが選手のドイツサッカー挑戦をサポートしています。

スタッフ自身がドイツサッカー留学経験者であることからも、選手の不安にも寄り添ったサポートを提供。

これまでに多くの選手との契約実績を持ちます。

World Football Connection 株式会社

ドイツ・オーストラリアなど世界7ヶ国へのサポート実績を持ちます。

海外でプロクラブなどのハイレベルのクラブへ選手を輩出するだけでなく、その選手の将来のキャリアまで見据えた留学プランを提供しています。

元プロサッカー選手や栄養士、メンタルトレーナー、ドイツ人スタッフなどが選手をサポートします。

B-Wave Promotion

ドイツや北欧・東欧への挑戦をサポートしています。

代表自らが現役プロ選手として活動しながら、そのネットワークを活かし選手のマネジメントにあたっています。

プロ選手の輩出を目指し、能力や要望に合わせて、よりプロ契約に近いプランを選択できるようバックアップしています。

Dream Link

ヨーロッパ各国やアメリカへの留学、トライアウト挑戦をサポートしています。

代表自らの持つコネクションや各国の提携クラブとの繋がりを活かして希望に応じたプランを提案。

渡航前から渡航後まで安心して利用できるサポート内容です。

Reymei Football Management

東京とドイツに拠点を置き、ドイツやスペイン、スウェーデン、メキシコなどへの渡航をサポートしています。

現役プロ選手やトレーナーが完備され、プロチームとのコネクションや選手のトレーニングケアを担います。

一人の選手に対し必ずスタッフが2名体制で対応。現地と日本の双方からサポートにあたっています。

ユーロプラス・インターナショナル

スペイン、ドイツ、イングランドなどのヨーロッパ諸国をはじめアジア諸国へもサッカー留学・フットサル留学のコーディネートとマネジメントを行っています。

ヨーロッパ各国のクラブチームと強いつながりを持ち、年間1000名以上をサポート。

ヨーロッパに事務局を設けるなど、現地のクラブチームとの提携・強力関係を築いています。

FS Sports agency&Academy

ドイツサッカー協会(DFB)公認のエージェント会社です。

選手の挑戦を業界最高水準且つ低価格でサポートしています。

SNSを中心に情報を発信しています。

Footballior

ドイツサッカー留学を専門とするエージェントです。

日本で経歴を持たない選手でもドイツで多くの経験を積み、プロサッカー選手へのチャンスを掴めるようサポートしています。

業界初のサブスクリプション留学システムを導入し、渡航に必要なサポートをセットで申し込めます。

ミライノ株式会社

選手が希望する留学期間や渡航先のチーム、生活に合わせてドイツ留学をサポート。

渡航前の語学勉強やトレーナーの身体操作指導、提携企業の下での資金調達のサポートに至るまで充実したサポート体制となっています。

実際に現地でプレー経験のあるスタッフが現地コーディネーターとして在籍しています。

Soccer life

浦和レッズなどで実績を持つゲルト・エンゲルス氏が運営するドイツの法人会社。ドイツでのサッカープログラムを提供しています。

選手だけでなく指導者のサポートなども実施。

プロからアマチュアまで、各カテゴリーに親密なネットワークを持ちます。

現地に渡ってからの私生活もしっかりサポートしています。

Inbambs(インバンブス)合同会社

浦和レッズなどで実績を持つゲルト・エンゲルス氏が運営するSoccer lifeというドイツの法人会社と連携しながら日本の選手のドイツ留学をサポートしています。

現地でのコネクションを駆使して選手のレベルに応じて短期間で渡航後の所属チームを決めることができます。

渡航前のトレーニングや語学学習のサポートも行っています。

Hiroic Fields

ドイツの40チーム以上とのコネクションやFIFA公認エージェントとの契約を持ちます。

サッカープログラムの提供や日常生活のサポート、現地でのチーム手配などといったマネジメントをしています。

またドイツでのプログラム終了後、日本での入団テストを手配したり、プロ契約のサポートなども行っています。

OIALiC(オイアリック)

フランス、スペイン、イタリア、イングランド、ドイツをはじめとするヨーロッパサッカー5大リーグや、ヨーロッパ各国のクラブチームへのトライアウト・個人留学・チーム遠征などをコーディネートしています。

選手経験を持つ代表はイタリア語、フランス語、英語を話す事ができ、選手時代から築いてきたネットワークを生かして、日本人選手の海外挑戦をサポートしています。

WPSC

ヨーロッパをはじめ、フィリピンなどの東南アジアやオーストラリア、アメリカなどへの渡航をサポートしています。

現地クラブの視察なども入る”WPSCセレクション”を開催し、プロを目指す選手たちに世界へ挑戦する機会を提供しています。

これまでも多くのサポート実績を持ち、各国との繋がりを多く持っていることが強みです。

まとめ

ドイツへのサッカー留学について、注意点やデメリットを紹介してきました。

ドイツに限ったことではないですが、サッカー留学において、選手自身が自分の目指しているキャリアについてしっかり考えながら渡航先を決める事が非常に大切です。

例えばサッカーの経験を積みながら英語力を付けたい!といった目的を持って渡航する場合に、渡航先としてドイツを選択することは適切とはいえません。

逆に、「下部リーグからキャリアをスタートして経験を積みながらゆくゆくはプロを目指したい!」といった選手にとっては、イギリスのようにビザ等の問題や制約を受けないドイツという環境は合っていると言えるでしょう。

※イギリスのサッカー留学事情について知りたい方はこちら⇩
イギリスサッカー留学でプロにはなれない?イギリスサッカー留学のデメリット3選

 

何度もお伝えしているように、自分に合った渡航先、クラブを選定していくことや現地で安全そして着実に充実した海外挑戦をするためには、現地に精通している且つ信頼のおけるサッカー留学エージェントを見つけることが必要です。

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