【要注意】実際にあったサッカー留学エージェントとのトラブル事例5選

近年、日本人アスリートが海外に挑戦するケースは急増していて、特にサッカーではプロ契約や留学を目指して年間1,500人以上が海外へ渡航しているとも言われています。
しかしその中には、期待に胸を膨らませて渡航したもののエージェントのサポートや契約内容に問題があり、わずか数週間で帰国を余儀なくされたというケースも存在します。
悲しいことに、悪質な仲介者や力不足なエージェントとの間のトラブルによって、貴重な時間とお金を失ってしまう若者も少なくないのが現状です。

今回は実際に起きた被害事例をもとに、エージェント選びで失敗するとどのようなリスクがあるのか、どうすれば防げるのかをお伝えしていきます。

実際に起きたサッカー留学のトラブル事例

事例①:実在しない“プロテスト”に数十万円を支払ってしまった

大学生の選手が「ヨーロッパのクラブの入団テストがある」という話を信じ、約40万円を支払って渡航しました。
しかし現地に着いてみると入団テストそのものが存在せず、エージェントとの連絡も急に途絶えてしまったという典型的な詐欺の事例です。

海外のプロサッカーチームの入団テストのあっせんの名目で現金約40万円をだまし取ったとして、兵庫県警は詐欺の疑いで住所不定の無職の男(21)を逮捕しました。

警察によりますと、男は、アメリカの大学に留学し、サッカーのクラブチームに入っている男子大学生(19)がインスタグラムでサッカー関連の投稿をしていることに目を付け、入団テストのあっせん名目で現金をだまし取ろうと、ダイレクトメールを送ったということです。

男は、実在するポルトガルのサッカーチームの入団テストをあっせんしているとうそをつき、その後、姫路市に住む男子大学生の母親とラインでやりとりして、去年11月5日と17日に計39万2000円を自分の預金口座に振り込ませたということです。

その後、男と音信不通になったことから、母親が警察に被害を届け出ました。

警察は、預金口座や出金時の防犯カメラの映像などから男を特定し、逮捕しました。

※参照元:https://www.sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2023/09/21/71910/

事例②:ビザの不備により公式戦に出場できず

スペインに拠点を置く留学支援団体で、選手の学生ビザ取得に必要な書類を正規の手続きで準備しておらず、サポートしていた選手が1~2シーズン公式戦に出場できないという事態に陥りました。
そしてビザ切れで不法滞在状態になり、再入国不能となる被害についても報告が上がっています。

FIFAの規定では18歳未満の選手の国際移籍に厳しい条件が設けられていますが、そのような法的リスクの説明をしないまま渡航へと進んでしまったケースも存在します。
なお、上記の問題を起こしたエージェントに対して法的対応を検討している保護者もいるそうです。

エージェント側によるビザの不備によってトラブルが発生するケースは比較的多く聞きますが、数多くの選手を見てきたエージェントでは基本的にこのようなミスはほとんど起こりません。
言い換えると、このようなミスが起こるのは海外のビザのことをあまり知らない経験の浅いエージェントです。

事例③:「確実に入団できる」という誇大な勧誘に騙されてしまった

「ドイツ4部リーグに必ず行ける」「月給20万円がもらえる」「芝生練習場・食事付きで追加費用不要」と説明を受けた選手が、実際には設備の整っていない施設での生活を強いられ、食事も提供されない中で2週間を過ごしたという事例もあります。

知らない人も多いのでぜひ覚えておいてほしいのですが、特に「確実に入団できる」という甘い表現には注意が必要です。
そもそもカテゴリさえ下げてしまえば、よほどのことが無い限り、どんな選手であってもどこかしらのクラブで契約はできます。(もちろん待遇は別にして)
このような甘い表現を使うエージェントは基本的にブランド力や集客力が無く、プロモーションとしての誘い文句でこのような表現を使います。
それが悪いというわけではないですが、このような甘い表現にも裏があるということはしっかり分かっておくことが大切です。

事例④:現地でのサポート役が実は無報酬の留学生だった

サッカー留学の某大手エージェントの話ですが、それなりに高い留学費用を支払っているのに、実際に現地でのコーディネートや生活面のサポートを担当してくれたのがそのエージェント会社がサポートをしている留学生だったという話です。

もちろんその選手に報酬は一切支払われておらず、完全なるボランティアです。サッカー留学業界ではこの話はそれなりに有名かもしれません。

事例⑤:すし詰め状態のワンルームに寝泊まりさせられた

ドイツのある留学エージェントからは「ルームシェア」と説明を受けていたにもかかわらず、現地に着いてみるとワンルームほどの広さの部屋に8〜10人ほどが生活するような過密状態だったという報告があります。
その状況を知った現地の関係者からは「まるで豚小屋のよう」と言われるほど劣悪な環境で、心身ともに大きな負担を強いられていたとのことです。

ちなみにこのエージェントは既に廃業しているらしいですが、廃業前に契約していた選手がドイツに滞在したまま消えてしまったようなので、被害にあった選手もそれなりに多いようです。
このような無責任なエージェントも存在するので、留学エージェント選びには本当に気をつけてほしいものです。

なぜこうした問題やトラブルが起きてしまうのか?

無資格でもエージェント活動ができてしまう構造になっている

FIFAやJFAは「代理人ライセンス制度」というものを設けていますが、実際にはライセンスを持たない自称エージェントがSNSなどを通じて自由に活動することができてしまいます。
とくに育成年代を対象とするサッカー留学では法的な規制が整っていない分野も多く、質の低いサービスや詐欺まがいの営業も横行しているのが現状です。

非常によくあるケースなのが、運営者が元プロ選手としてその国で留学エージェントを始めるケースです。
確かに選手としての海外経験はそれなりにあるかもしれませんが、留学サポートに関して十分な知識や体制があるとは限りません。(というよりビジネスをそれまでに全くしてこなかった人であるケースがほとんどなので、むしろリスクの方が大きいです。)

今であれば、サルウェブのような信頼できるエージェントを紹介してもらえるサービスが存在します。
自分一人でエージェント探しをしていると、どのような観点でエージェントを選定すればよいか分からなくなってしまうケースも多いはずです。
サルウェブのサイト内にはエージェントの口コミなども掲載されているので、客観的にエージェントを評価することができるのも嬉しいポイントです。

契約書ベースに会話ができていない

トラブルの多くは、選手や保護者が契約内容を十分に理解しないまま話を進めてしまうことから始まります。
書面契約がなかったり、費用の内訳が不透明だったりする場合、後から責任を追及するのは非常に困難です。

契約書の内容は必ず確認して、不明な点はその場で質問をするようにしてください。
LINEやメールなどのやり取りもすべて保存しておくことで、後に証拠として役立ちます。曖昧な約束だけで動かないことが、トラブル回避の第一歩です。
最初は「口頭で大丈夫」と言われたとしても、あとで気がついたら条件が変わっている可能性があるので、必ずPDFで契約内容を送ってもらうようにしてください。